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ステロイド外用薬はこわくない!(第5回)
こんにちは。
山電あぼし店です。
今回はしばらくお休みしていたステロイド外用薬についての第5回目として少し書きたいと思います。
「湿疹ができた」「かゆい」と言って皮膚科を受診される時、患部が1か所だけでない方があります。
つまり、「背中がかゆいし、頭にも湿疹、ほほが赤くむずがゆい…」というようなケースです。
そういう場合、湿疹の場所(部位)ごとに数種類の外用薬が処方されます。
同じような湿疹・かゆみなのに、薬を使い分けないといけないのはなぜでしょうか。
それは体の各部位によって吸収率が違うからです。
例えば、前腕の吸収量を1とした場合、おでこは6、下あごは13で吸収率が高く、
足関節は0.42、足底は0.14で吸収率が低い、という報告があります。(マルホ株式会社HPより)
つまり同じ薬を全身すべてに使ったとすると、吸収率の悪い部位は効きが悪く、
吸収率の良い部位は反対に効きすぎて副作用が出やすくなります。
ですから、体の湿疹で処方されたステロイド外用薬を自己判断でかおにぬるのは
絶対に止めましょう。
医師は症状だけでなく、部位の吸収率も考慮して薬を決めているのです❕