スタッフブログ
溶連菌感染症と言われたことはありますか❔
少しずつ暖かくなり、春を感じられるようになってきましたね😊!
3月ということで、ひな祭り仕様の飾りつけになっています!春らしく賑やかな感じがしますね(*^^*)
今回は、溶連菌感染症についてお話しようと思います。
みなさんは溶連菌感染症とは何か、ご存じですか?中にはかかったことがある方もおられるでしょう。
この感染症は、A群β溶血性 ”連鎖” 球菌という、鎖が連なったような形をした細菌が原因となります。
★ では、溶連菌の症状を見ていきましょう🔍
代表的な症状は「のどの痛み・赤み」「高熱(38~39℃)」です。
他にも、 ・体や手足に小さくて紅い発疹
・イチゴ舌:舌にイチゴのようなブツブツができる
・頭痛、腹痛、リンパの腫れ
といった症状が現れることがあります。
逆に、風邪のような咳や鼻水といった症状はほとんどないのも特徴です。
★ 喉の痛みがある場合の食事や飲み物が最適なのでしょうか?
上のイラストを参考にしてみてください!🍽
✕ 喉の調子が悪いときは、冷たすぎたり・熱すぎるもの、苦いもの、辛いもの、酸っぱいもの
など、喉に刺激を与えるものは避けましょう。
〇 のど越しが良い物:ゼリーやヨーグルト、ポタージュスープなど
消化の良い物:お粥、茶碗蒸し、うどんや豆腐、白身魚など
★ 症状以外の特徴
潜伏期間は2~4日ほどです。
流行時期は主に冬と春から初夏にかけて(11月~4月ぐらい)と言われていますが
最近では1年を通して感染の可能性があるので年中注意が必要です。
また、感染経路は唾液や鼻汁による飛沫感染が多いです。
他にも患者さんが触った食材などへの接触による感染の可能性があります。
一般的には、2~10歳の小児が感染することが多いですが、大人でも感染することはあります。
感染予防には、①手洗いうがい ②感染者との日用品の使い分け ③マスク
など、コロナが流行している現在と同じような対策が必要になります。
★ 溶連菌感染症の治療💊
溶連菌の治療には、喉の痛みを取ったり熱を下げる薬の他に、抗生物質を服用します。
抗生物質は、菌を退治してくれる非常に重要なお薬です。
症状が和らぐと、「もう治ったから抗生物質は飲まなくてもいい」と思われる方がおられるかもしれません。
しかし、自己判断で中止してしまうと
・耐性菌ができる
・合併症を引き起こす:リウマチ熱や急性糸球体腎炎など
といった、更に悪い影響に繋がる可能性があります。
処方により異なりますが、抗生剤は10日前後服用する必要があります。
また、抗生剤をしっかり服用し、効果が出ると24時間以内にほとんど感染力がなくなります。
その後、熱も下がり、症状もないと判断されれば、登校・登園が可能となります。
溶連菌を含む、たくさんの感染症では処方された薬をしっかり飲み切り、
完全に治すことが重要です。
これからも、きちんと手洗いうがいなどを心がけ、体調の管理に注意しましょう!
【参照】・溶連菌感染症のおはなし (監修:本廣 孝)